【DQ10グラコス本】キャンセルショットの挙動を徹底解明
グラコス本オススメです。
パラディン講座でもキャンセルショットの話をしたことがありますが、キャンセルショットを自分で詳しく調べたことは今までありませんでした。なにげなくグラコス本をみていると、キャンセルショットに関して今まで公になっていないことが書いてありました。
ひとつめはキャンセルショットの効果の名前です。キャンセルショットの攻撃を止める効果を正式には「発動中断」と呼びます。そしてその発動中断についてこんな記述がありました。
『それまでに長時間押し合いをしていると、中断後に敵が押し合い反撃を行う』
というものです。押し合い反撃については別の記事およびその関連記事に詳しく書いていますので、そちらをご覧下さい。
dq10bucciap.hatenablog.com私はずっとキャンセルショットで行動を止めても、ボスはターンが溜まったままですぐ行動すると思っていました。しかしながら、わざわざこのように書いてあるということは、「キャンセルショットには相手のターンをなくす効果があるけれども、押し合い反撃をキャンセルしたときだけは違う」ということなのかも?と疑問が浮かび、よくわからなくなりました。
パラディン本職として、ここが曖昧ではイカンでしょ
さあ、どうやって調べようか。
たたみます。
ついでに、キャンセルショットの成功確率とキャンセルショット後の押し合い反撃の発生確率も調べました。
方法
検証に付き合って頂いた方を紹介します。
偽グランゼドーラ領のギガントドラゴンさん(以下、デブ)です。
1回行動で、通常攻撃とバギクロスとじひびきをしてきます。通常攻撃の他はキャンセルショットで止めることができるため、キャンセルショットの検証に最適と考えました。怒り時は通常攻撃だけしてきますので、怒りは鎮めます。押し合い反撃時のみじひびきを使ってきます。アトラス本のデータですので、発動中断に対する耐性がどうなっているかわかりません。キャンセルショットの成功確率については参考程度にみてください。
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ちなみにバギクロスは暴走しやすい特別仕様だそうです。いいなぁ
サポ僧侶を連れての2人パーティで検証です。
- バギクロスとじひびきをキャンセルショットで止めて、成功率を測定する。
- バギクロスを止めたあとに、連続で行動するかどうかを調べる。
- 僧侶をタゲにしているときは相撲をして、ターンエンドのじひびきを使用させる。
- じひびきを止めた後に続けて押し合い反撃をしてくる確率を調べる。
- こちらのターンが溜まっている場合には連続でキャンセルショットが可能なので、2回連続のじひびきもキャンセルショットで止める。
操作ミスで明らかにキャンセルショットが遅れた場合はカウントしない。
キャンセルショットの後にターンが溜まったままならば、バギクロスの後に連続で行動します。そのあたりの仕組がはっきりします。
キャンセルショット後の押し合い反撃の発生は確率的なはずです。そうでないと説明できないことがあります。真・災厄の王はターンエンドにじひびきとジゴスパークだけ(通常攻撃をしない)を使用するパターンがあり、グラコス本ではこのパターンにて「うまく戦えばほとんどダメージを受けずにすむ」とあります。押し合い反撃が必ず発生するならば、特技の発生を止められないので無事では済みませんから、この記述が嘘になってしまいます。
さてさて、では結果はどうなったでしょうか。
結果
まず、バギクロスをキャンセルした場合は行動を再選択し、連続で行動してきます。キャンセルショットをしてもターンは溜まったままです。もっと正確にいえば、行動が発動してはじめて敵は行動ゲージを消費するようです。これまでの考え方は正しかったようです。・・・講座を修正せずにすんだぁぁぁ
次に、新しくわかったことがあります。驚きました。じひびきを中断したあとに後衛にバギクロスをすることが何度かありました。デブはバギクロスを押し合い反撃では使いません。じひびきの後にバギクロス・・・、考えられる仕組みはひとつしかありません。行動ゲージと相撲ゲージを使って説明します。この2つのゲージについてはこちらを参照してください。
dq10bucciap.hatenablog.comこの現象は下のような仕組みだと考えられます。
- 後衛にバギクロスをしたいが、近づけなくてじひびき(ターンエンド攻撃)をする。行動ゲージ満、相撲ゲージ満のまま。
- じひびきを中断される。中断なので行動ゲージ満、相撲ゲージ満のまま。
- もとの行動に戻る(ここでは、後衛にバギクロス)。
- 後衛が射程内にいるのでバギクロスを唱える。
中断後に一旦もとの行動がとれるか判定を行うものと思われます。もしもバギクロスの射程にいなかった場合には、一定の確率で押し合い反撃を行って、ターンを終了します。
4のバギクロスをさらにキャンセルショットで止めた場合には、次のようになると想像できます。
- 長時間押し合いをしているため、押し合い反撃を行うかどうかの判定が行われる。押し合い反撃をしないなら、ターン終了。
押し合い反撃を行ったとして、行動ゲージ空、相撲ゲージ空になる。 - 反撃をする場合は、前衛に通常攻撃かじひびきをする。
2回連続でキャンセルしているため、この後にキャンセルはできない。
そのため、攻撃が発動してターン終了。行動ゲージ空、相撲ゲージ空になる。
複雑ですね今回の検証では、じひびき→じひびき→バギクロスと行動してきたパターンもありました。
サポ後衛だと途中でバギクロスが発動してしまうケースがあるため、キャンセル後の押し合い反撃の発生確率の算定が難しいものになりました。今回はあくまでもターンエンド攻撃のじひびきをキャンセルしたあとに通常攻撃かじひびきをしてきた確率だけ計算しています。
キャンセルショットの成功率、押し合い反撃の発生ともに敵ごとに異なります。参考程度にみてください。
- バギクロス58回に対してキャンセル成功50回:成功率86.2%
- じひびき50回に対してキャンセル成功39回:成功率78%
- バギクロス、じひびきを合わせてキャンセル成功率82.4%
- キャンセル成功したじひびき39回中19回押し合い反撃をした:発生確率48.7%
このような結果でした。
実用性がほぼ皆無の検証です(キリッここまで読んでくれたそこのあなた、いい酒が飲めそうですね
おまけ
かれこれ3時間ほどデブと戯れることになりました。途中、数え間違いが発覚するなどしてしまい・・・
このザマでした。私が手にしていたのはビールでしたけどね。
キャンセルショットだけで5匹くらい?デブが倒れました。最後の1匹はいい絵を撮るために、泣く泣くグランドネビュラで倒しました。ただ、残念なことに使える絵ではありませんでした
パラディン本職として、キャンセルショットのことを突き詰めることができ本望です。